はじめての地植え栽培

今更ですが、初の地植え栽培に挑戦です! 【2009/12/30】

コウノテという木は厄介なもんで、剪定しないと茶色く汚くなるし、あまり強く剪定してしまうと倍返しのように大きくなってしまいます。我が家の南側に植えたコウノテは日当たりが良いせいか、年々巨大化してきました。そこで今年は思い切ってばっさり×3乗くらい(写真のような有様)やってしまいました。切り口からは樹液が出てきて固まっています。右奥のコウノテでは樹液に蟻が集まりそのまま固まっていました...

この時期に家の周りにまったく緑がないのも何なんで、今年は余ったそら豆の苗をそれぞれ木の裏側に植えることにしました。ここのホームページではずっとプランターでそら豆を育てることに拘ってきましたが、今年は特別です... ただ、このままコウノテが枯れてしまったら毎年続くかもしれませんけどね。そーゆーことで、直径15cm、深さ10cmほどの穴を7ヵ所あけました(写真中央、右)。

写真左の苗は余って捨てようとしていたので、プランターに定植したものよりは多少生長が遅れ気味ですが、病気がちなものはなかったので良しとします(有効活用、エコエコです!)。ご覧のように地植えする場所は砂利があったり、工事現場の土なんかが盛られた土壌なのでちゃんと育つか分かりません。コウノテがあれだけ生長したので問題ないと思いますが、いちおう苗の周りだけ培養土を入れておきました。で、たっぷり水をやってそら豆地植え栽培スタートです!

根が定着し生長しています 【2010/01/29】

1ヵ月ほど経ちました。ベランダのプランター栽培とほぼ同じ程度の生長ぶりです。最初の頃はまめに水をまいていましたが、最近はほとんどまいていません。たまに降る雨や土壌の水分のみで生長しています。脇芽もしっかり伸びてきました。

蕾ができてきました 【2010/03/03】

今年はここ埼玉県南部でもよく雪が降りました。そのたびにヘタれてしまった苗ですが、そこはさすがに寒さを感じさせないと育たないと言われるそら豆です。写真のようにシャキッと復活しました!

なんかこの時期に蕾ができてしまうと早いかなぁって思ってしまいますが、ざっと過去の栽培記録を見返してみたら2月下旬に開花している年もあったので大丈夫だと思います...

この分だと収穫はGW頃ですねぇ。

花が咲きましたぁ 【2010/03/11】

蕾ができたと思ったら、1週間後には花が咲きました。なんだかんだ言って例年通りです。背丈がやや低いように感じますが、4月に入って暖かくなると一気に伸びていくんですよねぇ...

小さな莢ができました 【2010/04/08】

暖かい日が続いたと思ったら寒い日に逆戻りなど、まさに三寒四温な今年ですが、さすがに4月に入ると明らかに背丈がグングン伸びていきます。でも50cmくらいでしょうか?あまり栄養のない土なので、ベランダのプランター栽培と比べると若干背丈が低いです。

枯れた花を優しく取り除くと2cmくらいの小さな莢ができていました(写真左)。まだまだ脇芽も出てきます(写真中央)。さらにまだまだ花も咲いています(写真右)。プランター栽培と収穫率に差が出るのか?結果が楽しみです。ちなみに肥料はまったく与えていません...

背丈も莢も大きくなりました 【2010/04/24】

ここ2週間ちょっとで、背丈も莢も急速に生長してきました。もう間もなく収穫です!

そら豆地植え 収穫第1弾 【2010/05/15】

本来ならもう少し早めに収穫するべきでしたが、なかなか時間がとれずここまで来てしまいました。莢は垂れ下がってから1週間以上経過しています(写真中央)。あまり放っておくとモソモソした豆になってしまいますが、このくらいなら大丈夫でしょう。

アブラムシの被害が尋常ではありません(写真右)。ベランダと違って洗濯物にくっついたりしないので野放しにしていたらひどいことになってしまいました。収穫した莢の中はとくに問題なかったので良しとします。綿のベットがそら豆君を守ってくれるんです...

予想以上の収穫量になり、用意していたボウルではぜんぜん収まりませんでした(写真左)。地植え栽培第1弾の収穫結果は73莢170豆)で、収穫率は10.4莢24.3豆)/1苗でした。豆の重さは、3.88g±0.66で若干軽めですが、これ以上放置するわけにも行かないので妥当な大きさだったと思われます。プランター栽培の収穫率よりも断然良い結果になりましたが、それはまぁ当然です。むしろ、こんな土でも育つんだと感心しております...

写真中央と右は、もう少し置いておけば大きくなりそうな莢だったので、今回は収穫を見送りました。ベランダだとアブラムシの被害にウンザリして早めに収穫してしまいますが、地植えだとアブラムシがどんだけ居ようと誰にも迷惑をかけず、収穫時期を分割することができるので助かります。

莢の中に豆が4個入っていると感動しますよね!今回は5個の莢が4豆入りでした。長さは14cmありました(写真左)。思わず開けたところを撮ってしまいました(写真右)が、実は3豆入りの莢の方が豆は大きかったです。

肝心の味の方なんですが、プランター栽培しかやったことがなかった私は、「豆類は収穫してからの経過時間で決まる」と思っており、プランター栽培の味に満足しておりました。

今回の地植えでは、肥料もあげない痩せた土壌で砂利が混ざったりしていたので、ぜんぜん期待しておりませんでした。が、なんとびっくり! ちょうど同じ日に収穫したプランター栽培のそら豆とは、明らかに味の深さに違いがありました。何でなんでしょう?これが地植えの実力かぁ?「豆類は収穫からの経過時間で決まる」よりも「栄養や肥料よりも栽培面積」という新たな定説が生まれそうです。地植えのそら豆、なんかこれから病みつきになりそうです...

そら豆地植え 収穫第2弾 【2010/05/22】

第1弾から1週間後、見送っていた15個の莢を収穫しました。その後ちゃんと生長してくれるのか心配でしたが、やはり何度かに分けて収穫した方が良いという結果をもたらしてくれました。第2弾の収穫結果は15莢20豆)で莢の中の豆数は少なかったですが、豆の重さは、4.58g±0.71で十分生長していました。

第1弾の結果と合わせると、88莢190豆)で、1苗あたりの収穫率は12.6莢27.1豆)/1苗になりました。豆の重さは、3.96g±0.69です。これはプランター栽培とは比べものにならない結果で、ここ数年、プランター栽培の味が落ちていることを考えると、地植え栽培の魅力がさらに倍増する結果となりました。

収穫率良し、豆の重さ良し、味も良しとなると市販のものと比べてみたくなりますよねぇ。そーゆーことで、1袋298円の千葉県産そら豆を2袋買ってきました(写真左)。調べてみると2袋(596円)で、20莢(63豆)でした。豆の重さは、3.92g±0.79で我が家の地植え栽培のもの(3.96g±0.69)と統計学的に有意差はありませんでした(p=0.7637)。ほとんど同じです...

採れ立てを全面にアピールしていた千葉県産そら豆でしたが、もうすでにお歯黒の部分が黒くなっています(写真右)。私の経験からお歯黒が黒くなっているのは、収穫時期が遅れてしまったか、収穫してから時間が経っているものと思われます。肝心の味も、我が家の地植えそら豆には全く敵いませんでしたねぇ。

そら豆地植え 最終回 【2010/05/30】

本来なら終わっているはずのそら豆栽培ですが、ほんとに小さな莢がこのまま放っておいたら大きくなるのか?それとも大きくならず、だったら早めに間引いてしまった方が良かったのか?を検証するために、もうしばらく放置しておくことにしました。

すると落ちて莢が開いたそら豆を娘が拾ってきてくれた(写真左)ので、もう限界を感じ収穫することにしました。この頃になるとかつて無法状態だったアブラムシは勢いを失い干からびて、葉っぱも写真右のように穴ぼこだらけになっていました。

収穫時期が遅れた莢たちは萎びたように垂れ下がり、ところどころ傷んでいます。中には虫に浸食された莢もありました(写真右)。

集計するつもりはなかったので何莢あったか分かりませんが、ボウルいっぱいになりました。ただ、写真右のように開いてみると豆になっていない莢が結構あったので、と言うことはこのような莢は早めに間引いてしまい、収穫するべき莢に栄養が行き渡るようにした方が良かったみたいですね。

収穫が遅れた豆のお歯黒は写真左のように黒くなってしまうことがあります。ただ、今回はこのように黒くなった豆は5g近くある大きな豆だったんですね。

いちおう最終回の収穫結果ですが、69豆(2.89±0.95)でした。まぁ、おまけと言うことで大きさとかあまり気にせず、結果だけ見て捨ててしまおうとしていたんですが、とりあえず塩ゆでしてみたら今までと同じく美味でした。ビールのつまみにするにはもの足りませんが、かき揚げや豆ご飯にするとまた違った楽しみが広がるかもしれませんね。